外国人を馬鹿にしてはならないという良い見せしめ

「昼食をとっていると、十三名のフランス兵の一隊がやってきた。かれらは群集から石を投げられたので発砲し、八名か九名の日本人を殺して来たところであった。外国人を馬鹿にしてはならないという良い見せしめであるが、同時に大坂は危険な場所だと外国人に思わせるおそれがあり、やはり嘆かわしい事件である。フランス公使館は掠奪をうけ、家具はみな壊されてしまったという。これは愉快だ。」

アーネスト・サトウ
大政奉還 遠い崖ーアーネスト・サトウ日記』