異国に対するこの国の人の印象は、好ましいものではなかった。



 
「異国ー亜米利加をも露西亜をも含めた広い意味での欧羅巴支那でもなく朝鮮でもなく印度でもない異国に対するこの国の人の最初の印象は、決して後世から想像するような好ましいものではなかった。」
 
島崎藤村『夜明け前』第一部(上)p.185