私の哲学的意見は感情と結合しそこから引き出されたもの

「コールリッジは1796年12月友人ジョン・セルウォールに与えた手紙の中で、「私は強く感じ、強く考えるが、考えることなく感じたり、感じることなく考えたりすることは滅多にない」といい、又「私の哲学的意見は私の感情と結合し、又そこから引き出されたものであり、これこそは私の作品のスタイルを特徴づけるものであると考える」と述べているのであるが、このことは殊にこの「イーオラスのハープ」を読む時に心にとめておかねばならぬことである。」

岡本昌夫『コールリッジ評伝と研究』あぽろん社 1965 p.251