ジジェクは言う。現実はすでに「イデオロギー的」なのだ

「もし人が


「よく知っている」ようになり、


社会的現実の真の機能を見抜いたならば、


この現実は霧散してしまう。


おそらくこれが


イデオロギー」の基本的次元である。


イデオロギーはたんなる「誤った意識」、


つまり現実の幻覚的表象ではなく、


その現実そのものである。


それはすでに


イデオロギー的」なのだ。」

スラヴォイ・ジジェク
イデオロギーの崇高な対象』p.35 河出書房新社 2000